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足りてないを知る

ひさし振りに、両親の墓参りをしたのは23日。墓地は賑わっていた。葬儀屋の従業員が宣伝活動していた。朝 兄に「今日は墓参りをする日だから、行って来て」と言われてきたのだが、その日は旧正月だった。そういえば旧暦の月初めと中日に、墓参りするのが、島の週間だった。
母がなくなってすぐ、墓地の奥の方に球体の墓を設けたのだが、道路から 坂を100メートル余り 上っていかねばならず、老齢の父が、難儀になったため、道路側にある、母方の祖父母や兄弟が納められている墓の隣を借りて、作り直した。墓石の形は球体では隣と アンバランスなので 普通に。母の俳句を彫った碑だけはそのまま移している。碑に書いてあるのは
「足るを知る、幸せにあり 年の暮れ」
「足るを知る」という言葉を、よく思いついたなと思ってたら、あちらこちらで 目に付くようになった。老子の言葉なんだ。
母は晩年 俳句に没頭していた。鉛筆を手に、チラシの裏を前に、空中に目の焦点を浮遊させ、ぼーっと している姿は 端か見てると滑稽でしかない。名瀬の句会 愛媛松山の同人に参加し、NHKの俳句番組にも投稿していたから、毎日 そんな風に句作の為に思索していた。生活の中の全てが句の題材で、事あるごとに 作句を試していたに違いない。
母の没後 姉がそんな俳句を 一冊の句集にまとめた。母といちばん仲のよかった、毎晩電話で歓談してた姉の執念のようにも思えるものだ。
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何冊作ったかは憶えてないが、俳句仲間や 親戚に配り、残りを 本屋においてもらった。売れたのはほとんどなかっただろう。2年後 鹿児島の古本屋で、100円で売られているのを見つけた。
表紙や、中の区切りに 昨日紹介した 山下弘さんの 写真を提供してもらい、載せた。この写真は当然すごく評判がよかった。
私は、ところどころ 目を通しているだけで まだ 全部は読んでないはず。たまに 手に取り、数ページ目に通すだけだから。明らかに私の ことを書いた句もある。
「マラソンの わが子 風に真向かいて」マラソンは 駅伝だったはずなのだが、いつの間にかマラソンに変わっている。
「三代の 福耳そろう 福寿草」父と私は 耳たぶがおおきく脹らんだいわゆる福耳という形状、私の娘も同じみみの形を持って生まれてきた。実家の工場の階上にある アパートの名は福寿荘」。いまは 壁面に書かれていたその名が 薄れて 判明せず。かわもとアパートに変わってしまった。
「福耳と 回し抱かるる 夏座敷」は、その娘の事。ほかに 気に入ってるのは
「大いびき 背に腹だたし 熱帯夜」、隣で寝ている父のいびきは 寝苦しい熱帯夜に耳障りでしょうがなかっただろう。私も いびきで 夜は一人隔離されている。
句集の題は「置手紙」、最後のページ 最後から2番目にある
「年の瀬や 玄関先の 置手紙」から取っている。なんの手紙かはわからないけど、しみじみと何かもの思わせる挨拶状みたいなものだったのだろう。最後にある句が 先の 「足るを知る」だ。
母がほんとに 年の暮れに 幸せを感じていたかどうか 本人に聞いてないが、私達 子供が まだ 学生の頃は花屋を営んで、年末は大忙し、大晦日も よる 遅くまで働き 正月準備は元旦に始めてた、あの頃に比べたら、ゆっくりできる晩年は ふと「幸せかな」と感じたのかもい知れない。こどもの私はずっと 心配をかけていた。不幸を感じたとしたらそれだけだったかも。私は 幸せに感じる年の暮れが最近はやってこない、足るかどうか考えたら 何か足らない。耳たぶも 小さくなったような気がする。

幸せな中学生の時 聞いてた歌
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