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久しぶりに 劇場映画を見て来た。といっても 奄美に映画館はない。数年前まで古い劇場を借りて 映画興行をしていた ブックス十番館の川上さんが、劇場取り壊しの後、自分の本屋店舗の2回を 小さなシアターに改造して、常時ではないが、上映会を催している。今日見たのは 山田洋二監督の「東京家族」。題名からして小津安二郎の作品に倣ったものだろうとは思ったが、ほとんど「東京物語」のリメイク版だとは思わなかった。原節子が演じた、一番両親を大切にした、亡き息子の嫁は、父親から「できの悪い」とされた息子の婚約者という設定で、蒼井優が演じている。小津安二郎の映画は大好きだ。安心してみていられる。見終わってほのぼのとした気分を味わえる。穏やかで、「よっかったぁ」と頬を緩ませてくれる。山田洋二ももちろん好きだ。彼が小津安二郎を尊敬して、意識して作る作品なら、是非見てみたい。そのうちDVDで見れるようになるかも。普通の映画ならそう思うけど、この作人は、お金を出しても劇場で 早く見たかった。
やはり映像は 低い位置からとったものだった。庶民の暮らし、その家族の関係が主題。
侯孝賢の「珈琲時光」も小津安二郎にささげた作品。これも好きで、3回見た。普段の人々の暮らしが穏やかに過ぎていく事の幸せを、感じさせたこの映画も、小津の目指したものと一緒だろうけど、技法はおなじではなかったように思う。近くにだれか分かり合える人がいるということの幸せを、教えられ見るたびに幸せな気分になる。
今日見た映画、内容は「東京物語」と一緒だったのだが、設定にいくらか違う点有、キャストも一癖ありそうなベテラン役者故「何かどんでん返しでもあるのでは」と、見ていたが、そんな極端なものはなかった。しかし 2つの場面では個人的に 思い出した、思い出されたことが重なり、涙した。もともとこの年故、涙もろい。息子の婚約者を母親が認めるシーンでも涙がこぼれたが、これは感激したもの。病院で母親が駄目かもしれないと知らされた場面。2年前の、わが身を思い出した。もう助からないと分かったときが一番辛かった。そして看取ったとき。 
もう一つ 父親が息子の婚約者に礼を伝える場面。「あいつは母親のような優しさを持っている。その優しさがあいつのいいところかもしれん。」というセリフ。私の父も同じようなことを亡くなる数か月前に言っていたのを、思い出した。父は私の性格に苛立つこともあった。仕事に対しても「のんびりしすぎ」と叱られていた。妻や子供に甘いことも気にかかるようだった。病に倒れて、毎月 看病のため、帰郷するようになって、私への感謝の言葉が聞かれるようになっていた。病院で看護士に「すごい優しい子だから」ありがたい とそのあと行ったかどうかは聞こえなかったが、「父に認めてもらえた」。そんな気がした。
母親に似たとは思はない。しかし厳しかった母親も 自分の子供に対して優しさは常に抱いていたんだろう。兄とも姉とも違う私の頼りない性格は、いったいどこから、両親に受け継がれたかもしれない一端が見えなくても、持っていた子供に対する優しさだけが大きな割合で受け継がれたのかもしれない。映画の頑固おやじが、やはり息子を愛しているシーンを見て そんなことを思い起こした。
本を買ったとき 割引券をもらった。2人分だった。誰か誘っていきたかった。でも こんなに泣いてしまったのでは。一人でよかった。
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