店主の気ままなひとり言
珈琲工房かわもと店主の、ほとんど独り言

プロフィール

川元 正樹

Author:川元 正樹
店主です。よろしく!



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



何度か観た、あるいは何度も観たい映画がある。もっとも観た回数が多いのは、「東京オリンピック」かも テレビで放送されるごとに観た。「男はつらいよ」シリーズのように昔 観た映画が レンタルDVDで観れるようになったり、放送もされるようになって、また 観たのもある。BS放送で古い映画を放送してくれるので、再度見ることができた映画も多くなった。レンタルビデオやDVDで借りてきて観た映画で、お金を出してでも繰り返し見たくなる映画もある。「チルソクの夏」が 3回借りて観た。今日BSで放映していた「深呼吸の必要」も既に2回借りて観ている。今日で見るのは3回目というわけだ。
初めは「深呼吸の必要」というタイトルに目を引かれた。学生の頃見ていたテレビの「若い広場」のなかの斉藤とも子がインタビューをする「マイ ブックのコーナー」で長田弘志が出ていたのを見て、そのすぐあと「深呼吸の必要」という詩集が 文芸賞を獲得したことを知っていた。その時からこのタイトルは知っていて、興味もあったが、まだこの本は読んでない。長田弘が雑誌に掲載したエッセイは読んだことがある。長田弘という詩人への興味もあることはあったが、「深呼吸の必要」というタイトルを気に入っていたことがこの映画を見ようと思った一番の理由だ。
11年前の映画。出演者は今となってはよく知られた面々だが、最初観た当時、主演の香里奈は知らなかった、初めて見た。長沢まさみはまだ少女。成宮寛貴の顔もあどけない。谷原章介と大森南朋くらいか知ってたのは。金子さやかもその後にテレビに出ているのを知った。おじいとおばあは、その風貌から、ほんとに沖縄のキビ農家の人じゃないかとおもったが、おばあの吉田妙子はその後沖縄が舞台の映画やテレビドラマで何度も観ることになる。
内容は募集に応じて都会から来た若者たちが、農家に寝泊まりしながらキビ狩りをする。
スリルもない ラブロマンスもない。どんでん返しのような、極端なこともない。ましてコメディーでもない。繰り返し サトウキビの刈り取りと 食事の場面と、そして朝起きる場面と。会話の中にその人物がどういう人で何を背負っているか とか、推測できる場面がある。観ているこちらも いつの間にか 彼らと同じ立場になって 感情移入できてる。期限までに 収穫が終われるだろうか?素直になれない少年にかける言葉は?朝から夕方まで頑張って、楽しみは夕食だけか 暑い中 キツイよな。と。
音楽を感じなかった。刈ってるサトウキビの穂が天に向かって伸びていて その空からぎらぎらした陽が差し込んでくる場面で、突然 チェロの低い音の旋律が聞こえてきた。この陽に照らされた天候の中の作業がいかに酷なものか といってるような旋律が。でも 考えたら、キビ狩りするのは冬だ。だいたい12月から始まり 多いときは4月末まで、平年3月までだ。休みの日に海辺で遊び 水着になって海中にいるシーンがあった。作業着で、キビ狩りをする以外は、みな Tシャツ 短パンだった。でも冬だったのだ。収穫して製糖工場に搬入する期限を 3月31日と言ってたから、設定は2月と3月なんだ。
舞台は沖縄の離島のようだったが、撮影は沖永良部で行われた。実際に成長したサトウキビを刈るから、その時期に撮影もしたのだろう。3月なら泳げないこともないか。
映画の後半 大森南朋演じるリーダーが豪雨の中、軽トラック事故で大けが。隠していたが医者だった谷原章介演じる青年が助ける場面から、話が明るく進んでいく。若者たちの連帯感から、お互いの当面の目標に向かっての意欲が増す。暗いキャラクターだった長沢まさみの表情が明るくなり、朝を迎える喜びを語る。なんでもない平易な内容のはずなのに、観ながら、感激したり、おもわず 頬をたっぷりゆるめた表情になっていたりする。
何がいいんだろう。どうして深呼吸が必要なんだろう。長沢まさみが言った、「くたくたになるまで働いたら朝はくるんだ」という たった一言のセリフにすべてが込められているんだろう。深呼吸って何のためにするんだろう。深呼吸してみようと思う場面に出会うこともなくなっている。息切れならしょっちゅうだが、深呼吸とはちがうなぁ。



スポンサーサイト


この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://coffeekawamoto.blog55.fc2.com/tb.php/671-6ab9ca2c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)