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成人の日に

ラジオを聴いていると 「成人式の思い出は、」と、いう質問がよく されている。
だいたい その当時の自分の環境を憶えていて どういう風に 成人式というセレモニーに
関わったかを応えている。なかには 「憶えてない」という返事をする人もいるが、こういう人は
たぶん 私と同じように 成人式に違和感をもってた人達ではないのか。
私は、「国によって 勝手に 大人にされてたまるか」と、思っていた。「未だ 子どもでいたい」というわけじゃなく 「大人の自覚を持つとか メンタルなものを 国家に強制されるのは まっぴらだ」ということだ、周囲の友人達と話していても 「成人式なんて 面倒だ、くだらない 出席するなんて馬鹿らしい」という意見が多かった。
成人式の前夜は 友人達と遅くまで酒盛りをしていた ひとり 「明日 成人式に出る」と言ってる男がいた。みんなで 「あんなもの出るな」と説得しながら 酒をの飲ませた その夜は
その男も含めて 4人で我が家に泊まり 翌日 起きたのは 昼前だった。もうとっくに 式は
終わっている。あわてて 帰っていたその男は 家人に叱られ、怒鳴られたことだろう。
友人達も 家を 出ても 式の会場には行かず みなパチンコをしていたそうだ。
しかし これは 私の周りに 似たような ひねくれ が集っていたということで、街で 何人ものスーツを着たり 晴れ着を纏った 同窓生達に会って、驚いたものだった。
わたの家族は、その時 私以外 皆 沖縄へ旅行に行っていた。
私が 成人式 対象の年齢であることに気付かなかったか どうせ あいつはそんなもの出ないだろう、と考えたか その後も 尋ねた事はない。
成人式は拒否しても 「記念にみんなで祝宴をやろう」と、言われれば それには乗った。
スーツと 晴れ着の中に 破れたジーパンで参加、その晩の楽しかったことは はっきり憶えている。
当時の ことを 今は反省してるか といえば 成人式を行う 意義 については、まだ 疑問を持ってる。
晴れ着を着けた 娘さんたちが 休憩に 来たときの様子を見れば ぎゅうぎゅうに帯で締め付けられた体が 本当に きつそうだ。一緒について歩いている 親の方は 嬉しそうで 誇らしく思って わが子を伴っているように見える。
荒れる成人式が社会問題になったとき、その対策を 当事者に聞くと 「われわれは 若くて
未熟だから 年長の人達が指導して欲しい」とか言う。
成人式を迎えたから 成人になったが、中身は 大人ではない というlこと。
大人になることを ほんとに 喜んでいるか疑問な 若者より、成人に至る ここまで育ててきた 親の方が、主役になって 祝うほうが、妥当じゃないかと思う。
成人式の祝いに 親類宅へ呼ばれたことは 何度もある、いつでも 御両親は満足そうな
笑みを浮かべている。そして 酔ったわたしは、「今日は 君のお祝いということだけど 本当は 君が 両親に感謝の気持ちを伝える日だぞ!」と 放言する。
2年前 私の 娘も 成人式を迎えた、晴れ着を着けた娘を目の前にして 何にも感想を言わない父親を 娘は嘆いていた。「他の お父さん達は みんな喜んで 涙を流す人だっているのに」と。これまで娘に対して 感謝されるようなことは 何一つやってないので、何か 厳かな、 雰囲気に成ってしまったら いたたまれないと考え いつもと変わらぬように クールに振舞ってしまう。本心は 「娘の晴れの日、今日は 一日娘のために 頑張ろう」と思っているのだ。 やはり子どもが、嬉しければ 親も幸せということか。その日は朝から夜中まで
娘のために 運転手を務め 娘からは そのことに対して 感謝の言葉があった。
母親に対しては これまでの ことに感謝する気持ちを持っているようだから まあ 満足だ
着物代のローンをあと一年 で、払い終えたら 払い続けた私への感謝の言葉を また言わせよう
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